シリコンバレー銀行の破綻についてのメモ

2023年3月11日、米国の金融当局はカルフォルニア州に拠点を置くシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を発表しました。同行は米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれました。

シリコンバレー銀行はスタートアップ向け融資で有名で、米国の銀行の破綻としては、過去二番目の規模とのことです。シリコンバレー銀行は米国では16番目の総資産規模を誇る中堅銀行です。

過去最大の米銀破綻は2008年に破綻した貯蓄金融機関、ワシントン・ミューチュアルで、投資の総資産は約3070億ドル(当時のレートで約32兆5千億円)。今回破綻したシリコンバレー銀行の総資産は約2090億ドル(2023年3月11日のドル円レートで約28兆円)です。

日本国内の銀行で例えると、規模が16番目というのは上位地銀である常陽銀行、西日本シティ銀行、七十七銀行などに相当します。単純な資産規模で比較すると、横浜銀行東日本銀行を傘下に置くコンコルディア・フィナンシャルグループ(総資産が約24兆円/2022年3月時点)より大きい規模となります。