Python学習_初歩編_11 : カスタム例外の作成

Pythonでは、独自の例外クラス(カスタム例外)を作成することができます。これは、組み込みの例外クラス(例えば、ValueErrorやTypeErrorなど)と同様に、自分自身の例外を定義し、それに対する例外処理を行うことができる便利な機能です。

カスタム例外を作成するには、通常のクラス定義のようにclassキーワードを使用します。以下は、カスタム例外クラスの例です。


class MyException(Exception):
    pass
        

上記の例では、Exceptionクラスを継承してMyExceptionという名前のカスタム例外クラスを定義しています。passは空のブロックを示しており、カスタム例外の中身を定義することができます。

カスタム例外クラスを使用する場合は、raise文を使用して例外を発生させることができます。以下は、カスタム例外を使用する例です。


def my_function(value):
    if value < 0:
        raise MyException("値は0以上である必要があります")
    # その他の処理
        

上記の例では、valueが0未満の場合にMyExceptionを発生させる例です。

カスタム例外を使った例外処理の例を示します。


try:
    my_function(-1)
except MyException as e:
    print("カスタム例外が発生しました:", e)
        

上記の例では、my_function()で発生したMyExceptionをキャッチして、エラーメッセージを表示しています。

カスタム例外を作成することで、独自のエラー処理を行ったり、特定の例外をキャッチするための仕組みを作ることができます。また、エラーメッセージやエラーコードをカスタマイズすることができるため、より詳細なエラー情報を提供することができます。